美術品の極みブログ ~ 若手古美術商の奮闘記

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休日の靴磨き (Edward GreenのNEWMARKETを磨く)

先日の休みを利用し、久しぶりに(相棒の?)革靴を手入れをしました。

革靴が、特にイギリスのEdward Green(エドワード・グリーン)が好きでして、

今回はサイドゴアブーツのNEWMARKET(ニューマーケット)を手入れしました。

もう、かれこれ6年くらい履いています。こういうブランドの靴って値が張りますが、

ちゃんと手入れをしてあげれば履込む楽しみがありますね。

靴磨きって、好きなぐい呑をちゃんと乾かして、木箱に収めるのと同じような

自分だけの世界に入れます。

楽しそうに靴磨きをしている間、本当の相棒から呆れた顔が・・・。靴磨きの楽しさって

男だけなんでしょうかね?

 

 

陶磁胎漆器 釉艶

昨日、京都市にあるSHINAさんで開催されている、陶磁胎漆器・釉艶展に行ってまいりました。

これは、京都市産業技術研究所で実験・試作した手法を基礎とし、京都漆器工芸協同組合および

京都漆器青年会が実施しており京漆器・京焼・清水焼の商品開発の一環として企画されたものです。

(DMから抜粋しています)

陶磁胎漆器の名の通り、胎を陶磁器で釉薬と漆の塗分けによって、それぞれの質感を活かし螺鈿や

蒔絵で加飾するというものです。

そしてテーマは煎茶道具で、この企画のもう一つの重要な要素に若手に発表の場を与える

ということもあったようです。

胎になる陶磁器を京焼の有名作家が担当し、その上から若手漆芸家達が加飾していました。

若手が先輩の胸を借りるといったところでしょう。

 

少し作品の紹介をします。

水注:藤波図 黒漆をベースに細かな螺鈿を散りばめ、葉は蒔絵、花の部分は下の白磁を塗残して見せていました。

湯冷:磁器を胎に中を白檀塗を施していました。透漆の下から除く金箔が独特の風合いを醸し出しています。

今後もこういった企画をして頂き、京都の美術・工芸の発展に各方面の方々が一丸となって取り組んで頂けたらと思います。

 

(許可を得て撮影しております。)

 

場所 SHINA

期間 日時:2012年3月15日(木)-3月27日(火) 11:00~19:00(最終日17:00) 水曜定休・入場無料

場所 京都府京都市中京区室町三条下る西側誉田奥

TEL   075-257-5567

 

漆芸 ~螺鈿・蒔絵・彫漆~

こんばんは。

皆さんは漆の作品をお好きでしょうか?最近、家でも店でも漆を使った作品に、あまり触れることが少なくなってきました。

実は日本人と漆の付き合いは縄文時代から続いており、大昔から、接着剤としてまた塗料として人々の生活に欠かせない物でした。

今でも、京漆器・輪島塗・越前塗等その土地独自の漆文化が脈々と続いています。

ま~、漆の説明は簡単に済まさせて頂きますが、今回は【美術品の極】でもご紹介致しました、小島雄四郎作の螺鈿瓶床

を使って他の作品とコラボレーションした写真を掲載致しますので、ご自宅のお好きな作品を上に乗せた時をご想像頂ければと思います。

 

島岡達三作   地釉象嵌縄文壺   商品コード:S0377

小島雄四郎作  螺鈿瓶床      商品コード:S0401

民芸の島岡達三の作品と互いに引き立てあっています。

 

井倉幸太郎作  青白磁花入

小島雄四郎作  螺鈿瓶床

青白磁とも落ち着いた感じで、違和感がないです。

 

 

新人作家

お恥ずかしながら、久しぶりのブログ更新です。

今日は一日雨ですね。乾いた事務所には恵みの雨です。

ところで、みなさん新人作家の作品はお好きでしょうか?

美術・工芸の世界へ飛び込んで、まだまだ駆け出し・・・、だけど、これからが有望な作家はたくさんいます!

弊社サイトもこれから少しずつではありますが、新人・若手作家をご紹介していきたいと思いますので、

どうぞ、ご期待ください!!

 

井倉幸太郎作 青白磁花入

 

 

 

民芸の原点~島岡桂作陶展をみて~

阪急百貨店で行われている、島岡桂作陶展に一人の陶芸ファンとして行ってまいりました。

島岡桂さんというのは、島岡達三のお孫さんで、数年前までは筆谷桂として作陶し、

その後養子となり、現在では島岡姓を名乗っています。

個展をご覧になった方々の大半は、私同様『達三さんの作品に似ているな』という感想をお持ちだと思います。

オリジナリティーをもっと出してみてもいいのでは、と思う方も多くいるのではないでしょうか。

 ですが、今は手軽な価格で使っていただきやすい作品を造り続け、購入した方々の感想に耳を傾けることで、

いつかオリジナリティーあふれる作品を造れるように次第になっていくのではないかと思います。

そもそも『民芸』というものは、「日常的に使われる工芸品」という柳宗悦や河井寛次郎、

濱田庄司らによって造られた造語です。

ですが実際のところその寛次郎や庄司、達三といった作品は高価なものになってしまい、

我々にとって日常的とは言いがたい物となってるのが現状です。

そのなか、この桂さんの作品は、その意味に合致しているもので、実際数点購入いたしましたが、

食器はどれも一客数千円で買うことができます。

これから成長していく可能性を秘めた若手作家の作品を一度使ってみてはいかがでしょうか。

島岡桂 

昭和53年 栃木県益子町に筆谷等(日本画家)筆谷淑子(ガラス作家)の次男として生まれる
平成 8年 宇都宮短期大学付属高等学校調理科卒業。
平成 9年 栃木県窯業指導所卒業。
          祖父である島岡達三の門下として6年間修業。
平成15年 島岡製陶所にて制作活動に入る。
        東京銀座「たくみ」にて卒業展開催。
        つかもと本店作家館にて親子展開催。(以降毎年)
平成16年 松屋銀座にて個展開催(以降毎年)
平成17年 阪急うめだ本店にて個展開催(以降毎年)
        島岡達三の養子となる。
        西武百貨店池袋店にて個展開催(以降毎年)
平成19年 島岡製陶所を継承する

 

 

 

今日は節分

先ほど硬い内容のブログを書いたので、日常を・・・

節分ということで我が家では、いわしを焼いて食べました。

我が家では子供のころから、節分には豆まきとイワシを食べていました。恵方巻きを黙って食べるという記憶は・・・

このイワシ、最近では漁獲量が激減し、このまま姿を消すのかということをいわれた時期もありましたが、

最近では、百年程度の周期で過去にも増減を繰り返しているという研究が発表されたようです。

ということは、当分の間漁獲量が少ない状態が続くということなんでしょうか・・・

 

近頃、節分といえば何より「恵方巻き」のイメージ

海苔業界のPRが成功した結果といわれてますが、元々は大阪の船場の商人たちの間で行われていたといわれています。

ちなみに、バレンタインやホワイトデーも同じような販促PRの結果というからすごいものです。

近頃は、我が家でも登場するのですが、丸ごと黙って食べるのは辛いので、こんな状態に・・・

これでは、なんのことやらわかりませんが、食べやすいのが一番かと。

ちなみに、近所のスーパーで購入したのですが一番下のものは、なんとトンカツ巻き!

魚嫌いの子供のために作られたのでしょうが、なかなか厳しい味でした・・・

 

今年一年皆様に福が舞い込んできますようにお祈りして、今日のブログを終わります。

 

使用食器:柴田雅章作 長皿   島岡達三作 象嵌皿

 

 

これでは、

 

・・・らしさ。 ~『SHIBU Culture』展中止から考える~

久しぶりに、ブログを更新する気になりました。

とあるニュースを聞いて、書いてみたくなったので・・・

東京・渋谷の百貨店・西武渋谷店の「美術画廊」で開かれていたアート展に対し、「展示内容が百貨店にふさわしくない」という苦情が寄せられ、同店は2日、会期途中でアート展を中止した。

 アート展は1月25日に始まった「SHIBU Culture~デパートdeサブカル」。若者が集まる渋谷でサブカルチャーといわれる分野の芸術作品を紹介しようと、絵やフィギュア(人形)、写真など作家25人の作品99点が展示され、2月6日まで開催される予定だった。

 同店によると、1月末から数件の苦情が電子メールで寄せられた。個別の作品に関する具体的な指摘はなかったが、「一部のお客様であっても不快感を与えたとしたら続けるわけにはいかない」と中止を決めたという。

引用:http://www.asahi.com/national/update/0203/TKY201102030250.html

 

西武渋谷店の美術画廊で行われていたという、「SHIBUCulture~デパートdeサブカル~」展が今月6日までの開催を予定しながら、2日に中止にしたとのこと。

開催初日から10日ほどたっての中止。

もちろん、内容を見たわけでもなく把握していない私が、とやかく言えるものではないのだが、百貨店側の閉会理由に??である。

出展作家さんを見てみると、確かに百貨店の画廊では・・・と思われるものもあるように思うのだが、この催しの開催を企画した段階で多くの苦情は覚悟していたはずである

それを決断し、開催した限りは「百貨店にふさわしくない」という苦情で10日ほど開催しておきながらの閉会はどうなのだろう。

 

すこし話がずれますが・・・百貨店の画廊などにフィギィアやプラモデル、アニメを主題とした作品がこれから先、もっと出てくるものと私は考えています。

それは、お客様が求めている品物に、そういったものが含まれていくと考えるからです。

今回、いろいろ調べている中でこのような絵を書いている作家さんのページに出会いました。一度見てください

http://niniyuichi.web.fc2.com/index.html

今の若者が、将来ゆとりが出て「絵画を買おうかな」と思ったとき、元来ある油絵や日本画よりも受け入れやすい絵ではないでしょうか。

こういったものに、私も目を向けていかないとと思いました。

 

さて百貨店の美術画廊にとって、なにがふさわしく、何がらしくないものということなのだろうか・・・

フィギィア等全般なのか、それとも一部の性的表現が激しい作品を指しているのか・・・

それらを「らしくない」とするならば、なぜ企画の時点で省かなかったのか、中止を決断した上層部の方々はこの企画の内容に目を通して無かったのか

無いとしたら仕事の手抜きであるし、通していたならやりぬくべきではないだろうか。

作品を制作している作家さんたちは、いかなるものであろうと手抜きはしていないし、自らの個性や信念を持って制作しているはずである。

人の意見というものを聞くということはとても大切なことであると思うのだが、すべてに耳を傾けてると、何も出来なくまた個性も失われる。

今回の件で、商売をしていく者として何が大切なのか、いい勉強をさせていただいたと思います。

 

 

京都南禅寺 紅葉

ようやく秋らしい日が感じられるようになってきたと思っていたら

11月も今日であっというまに終わり、明日からは師走に入ります。

バタバタと過ごして(働いて)いた合間に京都を

訪れる用事があったので、ついでに南禅寺に行ってきました。

南禅寺といえば疎水で有名ですが、みなさんもサスペンスドラマ

などで一度はご覧になったことがあるのでは・・・

紅葉も見ごろでたくさんの観光客で賑わっていました。

天気も良く気持ちの良い気分転換ができました。

 

明治の人間国宝

今月の28日までと、残りわずかですが・・・・

愛知県陶磁資料館で「明治の人間国宝」とゆう、帝室技芸員である、

「三代 清風與平」、「初代 宮川香山」、「初代 諏訪蘇山」、

「初代 伊東陶山」、「板谷波山」の作品を一堂にに集めた展覧会が催されています。

普段交換会や、オークション等でほとんど見ることのないすばらしい作品が集められています。

お近くの方や、お時間のある方は、一度足を運んでみられたらと思います。

近代工芸に興味のある方は「一見の価値あり!!」です。

ぐい呑のカビ対策 ~Twitter での出会い~

先日、私のツイッターhttp://twitter.com/#!/bijyutsu_kiwamiで、ぐい呑に出来たカビについて、お話しする機会がありました。

萩や唐津、志野などの陶器の場合、ちょっと気を使ってあげないと、カビが生えることがあります。

一度生えると、除去するのは難しいので、カビ対策はきっちりしてあげたいですよね。

 

新品の状態や、久しぶりに使う際に、いきなり箱や棚から取り出して、お酒を注ぐのは危険です。必ず一度、きれいな水に付けて、水分を含ませてください。

これは、乾いた状態の焼物(特に萩、志野などの水を含みやすい陶器)は、大げさですが例えると乾いたスポンジのようなものです。

つまり、触れた水分をどんどん吸収してしまいます。(もちろん目に見えてわかるほど吸収はしませんが・・・)

そんな状態の、乾いた陶器に酒を注ぐと、お酒の成分がたっぷりとしみこんでいきます。

日本酒は糖分等が入っており、水よりもカビが発生しやすい状態になってしまいます。

水を先に染み込ませておくことにより、発生の原因を減らしておくことが出来ます。

 

そして、使用後は、洗っていただき、熱湯で湯通ししてください。そうすることで、乾燥を少しですが早めることが出来ます。

乾燥は、風の通るところや、日が当たるところに、気長に置いてもらうのが良いと思います。

一度水を含んだスポンジが芯まで乾くのに、時間が掛かるように、陶器も1日くらいでは表面のみは乾いても、芯までは乾きません。

少し乾かした程度で食器棚に入れるならまだしも、桐箱に入れるのはタブーです。

また、陶器を乾かす際は、高台が一番乾きにくく、カビが生えやすいので伏せておくこと、と紹介してあるところもありますが、

私は伏せることで、本体の内側が空気に触れず、乾きにくくなることを懸念します。

かといって上向きに立てると高台が・・・

といったことを、意見交換しているときに思いついたのがこのようなアイテムの存在です。

それは、このようなスタンドです。家の物置にあるのを思い出し、実際に置いてみました。

これ、市販されている珈琲カップやタンブラーグラスを収納するためのスタンドなんですが、

高台も内側も、空気に触れぐい呑を乾かすのに最適だと思いません?

最初は、不安定になるかなと心配していましたが、意外なほど安定しました。

これを機会に、皆様がおられる対策や、アイテムがあれば教えていただきたいと思います。今までぐい呑を販売するだけで、満足していた自分がちょっと恥ずかしく、やはりこういったことにも、関心を持っていくべきだと感じました。

いいご意見があれば、是非このブログで紹介してみたいと思います。

 

PS.も、マイぐい呑を乾かす方法に、少し悩んでいたなか、今回の意見交換がまさかこんな思い付きをさせてくれるなんて、ツイッターには感謝するばかりです。